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当法人では、様々な合併症が起こる透析患者様へのエコー検査体制の充実に
力を入れています。
検査可能な部位としては、心・腹・シャント・甲状腺(副甲状腺)・頚動脈・下肢動脈
下肢静脈などがあります。特に心・腹・シャントは”最低でも年1回”の検査を基本としており、必要に応じてさらに短い期間での経過観察も行っています。
人の耳には聞こえない高い周波数の音波を体内に送信し、臓器に反射して戻ってきた音波を受信して画像を構築します。
・ 人体に害はありません。
・ 形態的な情報はもちろん、血流情報なども得ること
ができます。
・腹部エコー:肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、動脈などの
腹部臓器に異常がないか調べます。
・心エコー:心臓の大きさや動きの評価や弁膜症などの異常がないか調べます。
・頸動脈エコー:主に脳に血液を供給する血管の動脈硬化や血流状況の評価をします。
・甲状腺エコー:腫大や萎縮などの機能異常や結節などの形態異常がないか調べます。
また、副甲状腺や顎下・舌下・耳下腺および頸部リンパ節についても観察します。
・上肢血管エコー:主に透析シャント血管の血流量や狭窄の有無などの評価をします。
・下肢動脈エコー:下肢の冷感やしびれなどに対し、足の動脈に狭窄など異常がないか調べます。
・ 胸腹部等一般撮影
・ DIP(点滴注入腎盂造影法)
:腎臓の機能と形態を調べます。
GE Healthcare社製16列ヘリカルCT Brivo 385が旭ヶ丘クリニックに設置されています。スライス厚は1.25mmおよび、同社64列CTと同様の最小0.625mmのスライス厚での撮影が可能です。また、逐次近似法を応用した画像再構成により、低被曝での検査が可能になっています。撮影時間も胸部10秒以内、腹~骨盤部15秒以内と、高齢者の方でも充分息止め可能なスピードで撮影できます。
当クリニックでは、インターネット回線を利用した読影システムを採用しています。読影は100%放射線科医が行っており、検査翌日中に読影レポートは返送されます。(緊急時は1時間以内も可)
・ 骨粗鬆症などの評価を行う装置で、前腕に極めて微量のX線を当てて、骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分がどれくらい詰まっているのかを診ます。
・ 骨粗鬆症などの評価を行う装置で、足のかかとに超音波を当てて、骨を構成するカルシウムなどのミネラル成分がどれくらい詰まっているのかを診ます。
動脈硬化や糖尿病性病変などに伴う、下肢の重症虚血の評価やモニタリングをするために、皮膚微小循環の灌流量を検出することができます。
5分間上腕の血液を止めた後、血流再開時における上腕動脈の血管拡張反応をみます。これにより血管の内皮細胞機能が評価でき、動脈硬化の早期診断に役立ちます。
この装置は、超音波を使って頚動脈の内中膜複合体厚(IMT)を高い測定精度と再現性で評価することができます。内中膜複合体厚の肥厚は、心筋梗塞や脳卒中の発症・再発率と相関を示すと言われており、近年血管イベントの予測因子として高く評価されています。
また、この装置では、一定の条件を入力することにより、日本人を対象とした大規模疫学調査 “NIPPON DATA80”(※1)から、日本人の体質や生活習慣に基づいた精度の高い脳卒中・冠動脈疾患のリスク判定が可能になります。
(※1)
1980年より実施された厚生労働省の循環器疾患基礎調査で、日本人の一集団を19年間追跡した調査に基づくデータ。脳卒中および冠動脈疾患による死亡リスク評価が可能。
・ 手足のしびれや感覚異常などに対して、神経異常な
どの有無を検査します。
・ 測定部位に電極をつけ、目的とする神経に弱い電気
刺激を与えその反応を診ます。