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 高血圧
 
前回、夜間と早朝での高血圧是正が高血圧治療の鍵を握っていると述べました。
その理由としては、心臓突然死、急性心筋梗塞などの心事故が早朝に最も多発することと、脳梗塞も最近になって夜間ではなく早朝に多発していることが明らかになったからです。

夜間に血圧が下降しない(non-dipper)例では、食塩感受性の亢進が推測されています。この食塩感受性とは、食塩摂取量にほぼ比例して血圧が上昇する現象を意味します。したがって、治療には厳格な食塩制限が不可欠になります。実際に、厳格な食塩制限でnon-dipper型からdipper型へ変化した病例は少なくありません。

さて、早朝高血圧については、臓器障害の程度と起床時での血圧上昇の程度とは関連していることが確認されていますが、両者の間には鶏と卵のように、いずれが原因と結果であるのかについては不明です。しかし、両者間には悪循環が存在していることに間違いはありません。

以上の観点から、降圧療法は、夜間と早朝での血圧の是正が重要になります。以前に述べましたように、血圧鑑定はABPMによる24時間測定が望ましいのですが、早朝と就寝前に加えて随時に数回実施すれば十分でしょう。降圧方法には、早朝の血圧上昇を阻止する方法と夜間から早朝にかけての上昇を阻止する方法 (24時間持続した高圧を図る)が考えられます。
 

前者では、α遮断薬またはαβ遮断薬の就寝前服用が推奨されます。
後者では、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、アンジオテンシンU受容体拮抗薬(ARB)などの中でも、特に長時間作用型で、しかも血圧の変動が大きくないものが選択されます。

いずれにいたしましても、24時間血圧測定値などを参考にして担当医と相談されるのが賢明でしょう。
 
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