これまでベトナムやオランダで鳥インフルエンザがヒトからヒトへ感染した疑い例があり、感染の可能性が捨て切れなかったのであるが、昨年(2004年)9月に肺炎で死亡した少女(11歳)の母親(26歳)が鳥インフルエンザ(H5N1)ウィルスに感染していたことが確認され、タイ保健相は「ヒトからヒトへ感染した可能性がある」と発表した。さらに本年1月になって、その母親も肺炎で死亡し、少女を看病していたおば(31歳)もH5N1型ウィルスに感染していたことが詳細な分析から明らかになった。
一方、本邦でも昨年2月に京都府丹波町で発生した鳥インフルエンザウィルスのため、鶏の処分に従事した当時の従業員のうち、1人が感染、4人に感染した可能性の高いことが12月になって厚生労働省から発表された。幸い5人全員が肺炎を発症しておらず、公衆衛生上の問題はないとされた。
しかし、本年1月末になってベトナム保健省からH5N1型の高病原性鳥インフルエンザで30歳の男性が死亡し、ベトナムでの死亡者が30人になったことと、鳥インフルエンザが昨年の12月中旬から再発していると発表された。このように一部の国では、鳥インフルエンザは発症あるいは再発しているのである。
幸いなことに、わが国では、鳥インフルエンザの発症は勿論のこと、重症急性呼吸器症候群(SARS)の発症も確認されていない。しかし油断は禁物であり、適切な栄養の摂取と睡眠不足の解消は当然のことであり、帰宅時のうがいと石鹸を使用しての手洗い、さらには野鳥や家禽類との接触をさけることに心掛けるのが必要です
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